便が出るまでトイレで粘るのはやめましょう

「便秘の人はトイレが長くて困る」というのは、家族などによく言われてしまいますよね。
便秘だからこそ、便が出るまで、たとえ本を持ち込んででも、長時間トイレでひたすら頑張る、というような「便意が出るまでの持久戦」をする人も居るでしょう。

 

しかし・・・実は「便が出るまでひたすら、長時間でもトイレで頑張る」っていうのは、NG行為だということを、知っていましたか?

 

なぜ、長時間トイレで粘るのはNGなのか?

便秘の人がよくやる「トイレの長時間滞在」がなぜダメなのかというと、何度も何度もいきむことによって、直腸や肛門にダメージを積み重ねてしまうからです。
トイレに居る時間が長ければ長いほど、ついつい、いきむ回数も増えてしまうものなんですよ。

 

いきむ行為をしつこく繰り返す、というようなことを毎日のように続けていると、直腸が伸びて、膣(ちつ)の側にたるんでしまう「直腸瘤(ちょくちょうりゅう)」ができたり、伸びた直腸が肛門からはみ出てしまう「直腸脱(ちょくちょうだつ)」になってしまうケースもあります。

 

また、いきむ行為というのは、肛門部付近のうっ血を招き、「痔」を招くことでも有名ですよね。

 

何にせよ、直腸および肛門に強い悪影響を与えてしまうリスクが高い「いきみ行為」というのは、最小限の回数にするべきなのです。

 

リラックスして本を読むのはダメ?

トイレで長時間粘ることのデメリットが「いきむ行為による直腸・肛門へのダメージ」というのなら、いきむことなく、本でも読みながら、ひたすら便意が来るのを待っているだけなら、別にトイレ内で長時間粘っていてもいいのでは、と思う人も居ますが、これも実は問題あり。

 

なぜかというと・・・そもそも「トイレの便座」というのは、イスなどと違って、「座っただけで、お尻に強い圧力がかかる形状」にできているものなんですよ。特に肛門については、横に引っ張られるような圧力を強く受けます。

 

ですからたとえいきみ行為をしない、という人であっても、何十分も読書しながらトイレの中で粘る、というのはNGなのです。

 

実際、「便秘でも何でもなかったけど、トイレの中で本を読むのが落ち着くので毎日続けていたら痔になってしまった」などと、肛門科に駆け込む人も居るくらいですからね。

 

「便座での座りすぎ」による痔は、切れ痔が特に多いです。
便座に座ることで横に引っ張られる圧力を受け続けた肛門が、やがて裂けてしまうんですよね。

 

たとえ便秘であっても、トイレでの「いきみ」はなるべく少なく、そしてトイレで粘る時間は、できれば3〜5分ぐらいまで、最長でも10分までにしましょう。

 

たとえば「3分粘っても便意が来なかったら、トイレからいったん出る」などというマイルールを作るのもいいでしょう。