女性が便秘になりやすい理由

「便秘に悩む人をイメージして下さい」と言われると、ほとんどの人は女性をイメージするのではないでしょうか。

 

まさにその通りで、「便秘に悩む人」を男女別に分けてみると、圧倒的に女性のほうが多いのが現実。
男性の場合、便秘または便秘気味の人の割合は1〜2割程度と推測されていますが、女性はこの割合が4〜5割近くにもなるであろうと言われています。

 

なぜ、ここまで男女で差があるのでしょう?
それには実は、いくつかの明確な理由があったのです。

 

腸のぜん動運動が弱い!

女性に便秘が多い、その理由の筆頭格として挙げられるのが「腸のぜん動運動が、男性に比べて弱い」ということです。

 

腸のぜん動運動が弱くなる理由として考えられるのは、「男性に比べて筋力そのものが少ない」ということです。

 

筋力がないために、ぜん動運動そのものの力が男性よりも弱いだけでなく、胃腸そのものを筋肉で支えきれず、下にだらんと下がってしまいやすいのです。太ってもいないのに、下腹部だけがポッコリ出てしまっているような人は、特にこの筋力不足の問題が大きいと考えられますよ。

 

本来あるべき位置よりも不自然に垂れ下がってしまった腸は、当然ながら本来の健康的な働きもできない、ということで、ますます腸のぜん動運動が弱ってしまいがちなのです。

 

女性ホルモンによる影響

女性ならではの「便秘を引き起こす理由」として挙げられるのが、女性ホルモンによる影響です。

 

普段、あまり便秘がちでない人であっても、「生理前は便秘気味になる」という状態になる人は少なくありません。

 

これは、排卵後から生理が来るまでの間に活発に分泌される女性ホルモンである「黄体ホルモン」が大きな影響を与えています。黄体ホルモンは、「体内で赤ちゃんを育てるための環境づくりをする」という点では欠かせないホルモンなのですが、それと同時に、腸のぜん動運動を抑えてしまうという性質も持っているのです。

 

ですから、月経がある女性であれば、生理前は多少便秘気味になるのは、ある意味「メカニズム的に仕方ないこと」と言えます。他の期間の便通が正常で、生理前だけちょっと便秘気味になる、という程度なら、まったくの正常範囲ですので、心配する必要はありませんよ。

 

女性は心理的な問題点も大きい!

女性が便秘になりやすい理由としては「心理的な面」もありますね。
たとえば、会社で便意をもよおした場合、男性と女性、どちらが排便をギリギリまで我慢しようと思うか・・・というと、これはやはり、女性のほうでしょう。

 

女性はとにかく、「自宅以外での排便」を嫌がる傾向が強いです。女友達と旅行に行って同じ部屋に泊まっている時ですら、「排便はなるべく友達に気付かれたくない」と考えているケースが少なくありません。

 

日々の生活の中でも、たとえば職場が小さなオフィスで、「オフィス内にトイレがある」というような状態の場合だと、女性は「においや音に気付かれてしまったらどうしよう」などと他人を気にして、排便を極限まで我慢してしまいます。ましてやそのオフィス内のトイレが、「男女兼用でひとつしかない」という状況であれば、なおさらです。

 

便意を無理やりに抑えこむ、という行為が続いてしまうと、直腸や肛門の反応が次第に悪くなり、これまた便秘を悪化させることにつながってしまうのです。

 

下着による意外な悪影響

女性が便秘になりやすい原因として、意外と知られていないのが、「下着による悪影響」です。

 

男性の下着というのは、「締め付けがきつい」というものはあまりないのですが、女性の場合、「スタイルを整えるために」と、どうしても締め付けの強い下着を選んでしまうケースが多いです。

 

特に問題なのがガードル。ガードルでたえずウエストから腹部を圧迫していると、それだけで胃腸や血管を圧迫し、腸の働きにも大きな悪影響を与えてしまうのです。

 

また、意外なところでは「矯正ブラなど、きついブラによる締め付け」も、血行を阻害するという点から、便秘の一因になる可能性が否定できないと言われています。

 

もちろん、下着だけでなく、衣服についても締め付けには注意が必要です。
「下半身をスッキリ見せるために」ということにこだわって、締め付けの強い衣服を着るのは、結果的には便秘を招き、逆にポッコリおなかを演出してしまう逆効果にもなりかねない、ということを理解しておきましょう。